サイリスタ制御とインバータ制御の違いについて
3相200Vの交流電流を直流に変える(整流する)方式の違いです。簡単に言うとサイリスタ制御は、ダイオードにサイリスタ(3端子の半導体)を組み合わせて直流に変換して使用します。
一方、インバータ制御は、一旦整流した直流電流を再度周波数を細かく変換して交流に戻します、そして再び直流に整流してより細かい電流を作ります。周波数が細かい為、蛍光灯だとよく分りますが、インバータでは、ちらつきがなくなり省エネです。
その為溶接機ならば、インバータ制御の方が安定した電流出力が可能で、細かい制御が出来ます。
当然デジタルインバータなら、さらに細かく精密な制御が出来ます。
サイリスタよりインバータそれよりデジタルのほうがより細かい調整ができ溶接がしやすく高品質な溶接が出来ます。
しかしそれに合わせて値段も高くなります。
また良いものほど構造が複雑ですので、壊れやすく修理代も高くつくというデメリットもあります。
その3種類の中でもさらに直流専用タイプと交直両用タイプがあります。
直流タイプは軟鋼、ステンレス、銅、チタンなどのアルミ以外の溶接が出来ます。
アルミを溶接する場合は、交流溶接が必要となりますので、交直両用タイプが必要です。